昭和58年7月に結成されました小野ボランティアグループ連絡会も、幾年月を経て、今年7月には丸25年目を迎えることになります。
当初、施設や老人ホームへ定期的に慰問活動を行う約30名の民踊と民謡のグループ、そして主婦層15名程度で結成された視覚障がい者の生活情報を支援する点訳グループと音訳グループのボランティアが中心となっていました。
昭和58年10月より、地域の民生・児童委員や婦人会会長OGを中心に給食サービスが開始され、地域に居住される高齢者や障がい者への在宅福祉サービスの展開がスタートしたと言っても過言ではなく、以後、昭和63年には移動入浴サービスや痴呆性老人託老所が展開されるに至っています。
これらいずれの在宅福祉サービスを支えるべき人材としてのボランティアは、欠くことのできない存在となり、後の小野市社会福祉協議会におけるボランティア活動の幕開けであったように思います。
平成7年1月の阪神・淡路大震災を起点としたボランティア活動への高揚は、小野ボランティアグループ連絡会においても、ひとつの時代変遷に相通じるものがあり、従来からの高齢者と障がい者の支援を中心とする活動から少しずつ幅のある活動へと展開されるに至っており、平成12年度からは、子育て支援を目的とするグループの参入も得て、その当時より若い年代層のボランティアも徐々に増えつつある傾向にあります。
また、平成15年度より小野市内にある6ケ所のコミュニティセンター管内においては、地域元気アップ活動が結成され、自主的・創造的な活動を展開する市民グループも増えつつあり、新たなボランティアグループも誕生しつつあります。
「こころ豊かなおの」を目指し、ひとづくり、まちづくりを推進するココロン小野クラブと協働した『ちょボラ交流会』を小野市ボランティアセンターが中心となり、平成13年度より取り組みをしていますが、これは日頃より地域活動を実践されている方々と、今後何等かの地域活動を目指す方々が一同に会して、講演会や活動発表、お楽しみ抽選会のプログラムを展開する中で、ボランティアが日頃の疲れを癒し、相互のネットワークづくりを図ることを目的としたつどいであり、まさにボランティアの創造的発想を大切にしたイベントであると言えます。
また、役員の組織としては平成17年度より連絡会として初めての女性会長が就任されるとともに、組織のありかたについても高齢者福祉に関する分野、障がい者福祉に関する分野、児童福祉に関する分野、まちづくり・芸能活動に関する分野と4つの活動分野に分類し、各々の活動分野より代表者を選出し、選出された代表者をもって役員組織が結成される(任期は2年間)など、今後はより多くの代表者に連絡会役員への就任機会が与えられることになっています。
この春、小野ボランティアグループ連絡会としては、4代目の会長が就任され、またひとつ新たな展開が期待されますが、事務局となる小野ボランティアセンターとも連携を図りつつ、市民に対しても「まごころ」「しんせつ」「おもいやり」のあるボランティアとなるよう一人ひとりが心がけ、そして幅広い活動分野におけるボランティアグループが連絡会組織に参入された上で、これからの小野市におけるボランタリー活動を推進してまいりたいと願う今日この頃です。
(小野ボランティアグループ連絡会 事務局 藤 原 隆 弘)